annindofu

杏仁豆腐は見た目と味にギャップがある点こそが、おいしさの秘訣だと思う。

飽きっぽい人は大企業に向かない気がする

や、タイトルの通りなんですが。

大企業(ここでは創業数年でIPOしたベンチャー企業等は除きます)に勤めていると、多かれ少なかれ、仕事は定型的かつ合理的となり、個人の持つ色が発揮される部分は社内資料、メールの作成などに限られてきます。
言い換えれば、それは仕事の効率化や仕組み化が上手くできているとも言え、決して悪いことではありません。創造性が必要な仕事に没頭できるわけですから。

ただ、人間は時間が経つにつれてその環境に慣れてきます。新しく買ったスマートフォンが数日も経つと特に目新しさを感じなくなってくるのと同じように。

大企業というのは、この「新しくなる→慣れる」に至るまでのスパンが早く、さらには「新しくなる」までの期間が長いです。私の経験では、部内決裁を経て稟議書を回し、経営会議で検討を重ね、決議が得られるまでに数ヶ月から1年かかったこともありました。大きなプロジェクトになればなるほど、決議までの期間は長くなります。

そうした環境において、最もストレスを感じる人は「飽きっぽい人」だと思います。

新しい環境、新しいツール。新しいと感じられたはずのものが、飽きっぽい人にとっては光の速さで陳腐化していきます。

で、こういう人には、大企業は向かないのではないか、と思うわけです。一度決まったことを覆すことは、大きな企業であればあるほど、また古い体制を持っている企業ほど避ける傾向があります。

対して、立ち上げ間もないベンチャー企業では、仕組み自体が整っていないために、新しい仕組みを都度提案して作り上げなければいけません。また、すでに作り上げた仕組みも、使いづらかったり、業務の目的に即していなければ必要に応じて即座になくし、新しいものを用意することができます。高速で軌道修正し、問題解決へ結びつけるプロセスが、飽きっぽい人に「飽き」を感じさせない要素になるのではないのかな、と。

情報がめまぐるしく飛び交う今の時代、少しでも新しいものに飛びつきたくなる人間もいれば、ミニマリストのように、必要なモノを必要な分だけ取り入れ、大切にする人もいます。

自分にとって、何が合うのか、そしてそれが分かった上でどんな環境に飛び込むかを考えることが、これからの社会生活のうえでは必要であるように感じました。

 

極めるひとほどあきっぽい

極めるひとほどあきっぽい